Claude CodeとCodexをどう使い分ける?一人会社での役割分担

ノートとパソコンで仕事を整理する起業

使い始める前は、私もClaude CodeとCodexのどちらが優秀なのかが気になっていました。ところが実際に両方を仕事で動かしてみると、優劣を決めるよりも、それぞれに別の仕事を任せてしまう方がずっと楽でした。

今は、新しいツールの設計や自動化はClaude Code、ツール自体の開発(コーディング)や、このサイトのような運営中のサイトの手入れなどはCodex、という分け方に落ち着いています。どちらもチャットで質問に答えてもらうだけではなく、ファイルを読んで実際に作業するところまで任せています。

なお、これは製品としての性能比較ではなく、あくまで私の一人会社での使い分けです。仕事の内容が変われば、分担もまた変わってくると思います。

今はこう使い分けています

相手任せることが多い仕事私が期待しているもの
Claude Code新しいツールの設計、定型作業の自動化を考える作るものと進め方を固めること
Codexツールの開発(コーディング)、既存記事の改善、HTML修正、差分確認、検証、日報設計をコードにして、運用中のものを手入れすること
人間公開可否、費用、会計・税務、流入、秘密情報の判断会社として責任を持つこと

Claude Codeには「設計や自動化を考える」仕事、Codexには「実際にコードを書き、運用しながら直す」仕事を渡すと、今の私の仕事にはうまくはまっています。もっとも、これは製品の機能差というより、私がそれぞれにどんな仕事を渡しているかの違いでもあります。

Claude Codeを選ぶ場面

新しいツールで何を作るか相談したい、定型作業をどう自動化するか考えたい、複数のファイルにまたがる処理の設計を見直したい。そういうときはClaude Codeに頼むことが多いです。話しながら要件と設計を詰められるので、頭の中にあるものを実際に作れる形まで整理してもらうような感覚があります。

一方で、いろいろな案を出してくれる分、対象範囲が思ったより広がることがあります。「ついでにここもできます」という提案はありがたいのですが、それが今回の目的に必要とは限りません。公開中のサイトや料金、ログイン情報が絡む作業では、最初に扱ってよい範囲と、確認なしで進めてほしくない作業を伝えるようにしています。

  • 新しいツールの目的と設計を、相談しながら固める
  • 繰り返し作業をどう自動化するか考える
  • 複数のファイルを使う処理の設計を見直す
  • 実装前に必要な機能や注意点を洗い出す

Codexを選ぶ場面

ツール自体の開発(コーディング)と、すでに運営しているサイトの手入れは、Codexに任せています。Claude Codeで固めた設計を実際のファイルに反映するときもCodexの出番です。サイト運営では、Search Consoleで改善したい記事を選ぶところから、似た記事がすでにないかの確認、実際の修正、最後のリンクや日付まわりのチェックまで続けて頼んでいます。

たとえば「繰越試算表とは」と検索して来てくれた読者に対して、導入文が古いままになっていたページがありました。このときはタイトルと説明文、冒頭だけを小さく直して、更新日などの周辺情報も合わせてもらいました。新しい記事を増やすのではなく、すでに読まれている一枚をどう手入れするか、という仕事です。

作業のあとには、なぜそのページを選んだのか、何をあえて変えなかったのかも記録に残してもらっています。地味なところですが、翌月に同じ調査をやり直さずに済むので、文章を書いてもらうこと以上に助かっているかもしれません。

ただ、慎重に進めてくれる分、ちょっとした修正では回りくどく感じることもあります。検証や記録まで頼めば、そのぶん私が確認する量も増えます。AIの作業が終わっても、私の確認が終わるまでは完了ではない、というのが正直な実感です。

複数エージェントは役割で分ける

複数のAIを同時に動かせば何でも速くなるかというと、そうでもありませんでした。同じファイルを同時に編集させると、どちらがどういう前提で直したのかを後から追いかける方が大変になります。

役割任せる内容同時に動かしやすいか
調査役既存ページ、公式情報、重複テーマを確認する編集しないなら動かしやすい
実装役合意した対象だけを変更する同じファイルでは一人に絞る
確認役事実、リンク、構造化データ、差分を読む実装後に回す
記録役判断と保留事項を日報に残す作業の判断を一つの日報にまとめる

私が複数のエージェントを使うのは、調査とレビューのように、お互い独立して進められる仕事のときです。5分で終わる修正や、公式の料金を一つ確認するだけの仕事にまで人数を増やすと、引き継ぎの説明の方が長くなってしまいます。

片方だけで十分な仕事も多い

既存の記事を少し直して、リンクまわりを確認して、記録を残すだけなら、Codexだけで足りることが多いです。新しいツールでも、設計や自動化の流れを考えるところまでならClaude Codeだけで終わります。実際のコーディングまで進むときは、Claude Codeで固めた内容をCodexに渡すのが今の分け方です。

両方に同じ質問を投げると、それぞれもっともらしい案が返ってきます。見比べる材料としては便利ですが、AI同士の多数決で決めるようなことはしていません。最後は、目的に合っているか、公開して問題がないか、公式の情報と食い違っていないか、で決めています。

文章はどちらもきれいに整えてくれますが、放っておくと一般論に寄っていきます。自分にしか書けない迷いや失敗を書き足すのは、結局のところ人間側の仕事です。

人間から手放さない判断

どちらを使う場合でも、人間側に残している仕事は同じです。公開するかどうかを決める、検索からの流入に影響する変更を判断する、会計や税務の結論を出す、パスワードなどの認証情報や顧客情報を扱う。このあたりはAIの得意不得意ではなく、会社として誰が責任を持つかの話だと考えています。

なお、機能や利用条件はよく変わるので、この記事にはあえて比較表のようなものは載せていません。現行の仕様はOpenAIのCodex案内AnthropicのClaude Code公式ドキュメントで確認してください。