Cloudflare+さくらのメールボックスはおすすめ?月88円の独自ドメインメールを調べた

Cloudflareとメールサービスの役割をノートとパソコンで整理する起業

こんにちは、日々会社と個人事業主での事業を行ったり来たりしている新米社長です。

少し前、Cloudflareとさくらのメールボックスを組み合わせれば、独自ドメインのメールを月額換算88円で使えるという話がSNSで話題になっていました。月88円なら、一人会社の固定費としてはかなり気になります。

私は現在、お名前メールを使っています。ほかの法人メールも調べてみようと思い、あのとき見かけたCloudflareとさくらの組み合わせを思い出しました。

なお、私はまだこの構成を使っていません。実際に設定した方法や使った感想ではなく、「月88円は本当なのか」「Cloudflareとさくらはそれぞれ何をするのか」「一人会社でも無理なく管理できそうか」を、現在の公式情報から調べた段階の記録です。

月88円はどこまで含んでいる?

さくらのメールボックスは、公式ページで月額88円からと案内されています。この金額は、3年契約で36か月分を一括払いした場合の月額換算です。毎月88円ずつ支払う契約ではありません。

メールボックスの容量は20GB、メールアドレス数は無制限、独自ドメインは20個まで設定できます。初期費用は無料です。一人会社で 自分の名前@info@keiri@ を分けたい程度なら、数の上限はあまり気にしなくてよさそうです。

88円とは別に、独自ドメインの取得・更新費用がかかります。Cloudflare Registrarで管理する場合も同じです。Cloudflareは登録機関に支払う原価でドメインを取得・更新できると案内していますが、扱っていないドメインもあります。

費用 考え方
さくらのメールボックス 3年一括契約なら月額換算88円から
独自ドメイン 取得・更新費用が別に必要
Cloudflare DNS 無料プランでもドメインの接続先を管理できる
メールアプリ さくらのウェブメール、または手持ちのメールアプリを使う

「法人メールが月88円」という表現は間違いではありませんが、実際には3年分の前払いとドメイン代があります。私は月額表示を見るとつい安さに目が行くので、ここは一年分と三年分の支払額でも見ておきたいところです。

Cloudflareとさくらは何を担当する?

この組み合わせでは、Cloudflareとさくらが同じ仕事をするわけではありません。

サービス 担当すること
Cloudflare ドメインの管理と、メールをどのサーバーに届けるかという接続先の設定
さくらのメールボックス メールアドレスの作成、送受信、メールの保存、ウェブメール
GmailやApple Mailなど 普段メールを読んだり送ったりする画面

Cloudflareにドメインを移管しなくても、別の会社で取得したドメインの接続先だけをCloudflareで管理できます。反対にCloudflare Registrarで取得したドメインは、Cloudflareのネームサーバー(接続先を管理する仕組み)を使い続ける決まりです。

月88円でメールを動かしているのは、あくまでさくらのメールボックスです。Cloudflareは、そのメールをさくらに届けるための案内役と考えると分かりやすいと思います。

なぜCloudflareと組み合わせるのか

ウェブサイトをすでにCloudflareで管理している場合、メールのためだけにドメイン全体の管理先をさくらへ変えたくないことがあります。そこでCloudflare側に「メールはさくらに届ける」という設定を追加します。

さくらの公式サポートにも、他社のネームサーバーを利用したまま、必要なDNSレコード(ドメインの接続先を書いた設定)を加えれば、さくらのレンタルサーバを参照できると案内されています。さくらのメールボックスも対象です。

ドメインとウェブサイトはCloudflare、メールはさくら、と役割を分けられるのがこの構成の魅力です。私がいま使っている、お名前メールと別サービスのウェブサイトを組み合わせる考え方にも似ています。

使い始めるまでに必要な作業

まだ私自身が作業していないため、ここで管理画面の操作手順を再現することはしません。公式の案内を読む限り、この構成を使う場合は次の作業が必要です。

  • さくらのメールボックスを契約し、使う独自ドメインを追加する
  • info@など、必要なメールアドレスをさくら側で作る
  • Cloudflare側に、メールの配送先と送信元を確認する設定を追加する
  • さくらのウェブメール、または普段使うメールアプリを設定する
  • 外部のメールアドレスとの間で、受信と送信を両方試す

Cloudflare側で扱うのは、MX、SPF、DKIM、DMARCと呼ばれる設定です。名前だけを見ると難しそうですが、ざっくり言えば、メールの配送先となりすまし対策をドメインに記録するものです。

実際の値は、契約したさくらのサーバー名や発行された公開鍵によって変わります。ほかの人の記事に載っている文字列をそのままコピーせず、自分の管理画面に表示された値を入力します。

他社のDNSを使う場合、その入力方法や設定内容はさくらのサポート対象外です。ここは月88円の代わりに、自分で管理する部分が増えるところだと思います。

Cloudflareだけでメールは完結しない?

2025年に公開されたこの構成の実例では、Cloudflareはメールを受信先に転送できても、独自ドメインからの送信はできないと説明されていました。当時はそのとおりでしたが、現在はCloudflare Email Serviceに送信機能がベータ版として追加されています。

ただ、Cloudflareの送信機能は、システムから送る通知メールなどを主な用途としています。誰にでも送れる機能はWorkersの有料プランが必要で、一般的なウェブメールの受信箱が用意されるわけでもありません。

取引先とのメールを普通に読み書きしたい一人会社なら、現時点ではCloudflareだけで済ませるより、さくらのようなメールサービスを組み合わせるほうが分かりやすそうです。

安さだけを見て決めにくいところ

3年間使う前提になる

月額換算88円は3年一括契約の金額です。試して合わなかった場合を考えると、最初から3年契約にするかは迷います。短い契約で使い勝手を見てから長期契約へ切り替えられるか、申込時に確認したいところです。

Cloudflareとさくらの両方を触る

メールアドレスはさくら、接続先はCloudflareに設定します。普段は触らなくても、設定を見直すときや障害時には二つの管理画面を確認することになります。設定を一つの会社に任せたい方には向きません。

安いプランは送信元を他の利用者と共有する

さくらの公式ページでは、通常のレンタルサーバプランは、ほかの利用者の迷惑メール判定の影響で自社メールが届きにくくなる場合があると説明されています。専用の送信元を使う「ビジネスメール」プランもありますが、月88円のメールボックスとは料金が大きく変わります。

一人会社で通常の連絡をする程度ならメールボックスが候補になりますが、営業メールや重要な通知を大量に送る会社は、安さだけで決めないほうがよさそうです。

ブラウザ版GmailへのPOP受信は終了予定

さくらは、Googleがブラウザ版GmailのPOP受信機能を順次終了することを案内しています。ブラウザ版Gmailの「他のアカウントのメールを確認」で読むつもりなら、同じ方法をそのまま使い続けることはできません。

私はなるべく易しく使いたいため、さくらのウェブメールで足りるのか、スマートフォンやパソコンのメールアプリに無理なく設定できるかは、契約前に確かめたいところです。

一人会社に合いそうな場合

現在のところ、次のような使い方なら相性がよさそうです。

  • すでにCloudflareでドメインやウェブサイトを管理している
  • メールを使うのは一人または少人数
  • info@keiri@など複数の入口を安く作りたい
  • Googleドライブやオンライン会議までは必要ない
  • 最初のDNS設定を自分で調べながら進められる

反対に、ドメインの設定には触りたくない、複数人の権限を細かく分けたい、取引メールの到達率を特に重視したいという会社は、Google Workspaceや、さくらの上位メールプランも含めて比べたほうが安心です。

まだ「おすすめ」と言い切らない理由

料金と機能だけを見ると、Cloudflareとさくらのメールボックスはかなり魅力的です。独自ドメインのメールを月額換算88円から使え、メールアドレスも増やせます。

ただ、私はまだ使っていません。初回の設定が自分に難しくないか、管理画面で迷わないか、普段のメールを無理なく扱えるかも分からないままです。

今は「一人会社の法人メールとして、とても気になる候補」までです。使っていない段階で、おすすめとは言い切れません。

参考にした情報

料金や機能は変わるため、契約時には各公式ページを確認してください。2025年の実例記事は当時の操作を知る参考にし、現在の仕様は公式情報で確認しました。

関連記事