こんにちは、日々会社と個人事業主での事業を行ったり来たりしている新米社長です。
AIツールやSaaSの利用料は、少額のサブスクが積み上がりやすく、月次で見ないと不要契約や証憑不足に気づきにくい支出です。
一人会社でも、月次で5分だけ確認する順番を決めておくと、領収書探し、カード明細の突き合わせ、会計ソフト入力がかなり楽になります。
結論
月次では、請求漏れよりも、用途不明の支出、証憑がない支出、使っていない契約を見つけることを重視します。
一人会社や個人事業主の場合、細かい管理表を増やしすぎるより、月次で確認できる形に絞るほうが続きます。まずは通信費を基本にして、案件や用途がはっきり分かれるものだけ支払手数料、売上原価、前払費用などに分けます。
AIツール代は、金額だけを見ると小さく見えます。ただ、ChatGPT、Claude、画像生成AI、議事録AI、開発支援AIのように用途が分かれると、いつの間にか固定費が増えます。だからこそ、節税テクニックとしてではなく、毎月の事業コストを把握するための経理ルールとして考えるのが大事です。
実務フロー
実際の経理では、支払ったあとに思い出すより、契約した時点で記録の置き場所を決めておくほうが楽です。
| 手順 | やること | 見るポイント |
|---|---|---|
| 支払一覧を作る | AIツール・SaaS名を月別に拾う | 見慣れない請求名を確認する |
| カード明細と証憑を合わせる | 請求書・領収書・注文履歴を保存する | 金額、利用期間、発行元を見る |
| 会計ソフトへ入力する | 科目、税区分、未払金を確認する | 自動仕訳のまま固定しない |
| 継続利用を見直す | 使っていないアカウントを洗い出す | 解約・プラン変更候補を決める |
このフローは、税理士に渡す資料を増やすためではなく、未来の自分が迷わないためのものです。特に一人会社では、契約した本人、支払った本人、会計入力する本人が同じになりやすいので、記憶に頼ると数か月後に分からなくなります。
会計ソフトを使う場合は、銀行・カード連携で取り込まれた明細をそのまま確定する前に、領収書の対象期間、海外サービスの税区分、年払いの処理を確認します。freeeやマネーフォワードの自動仕訳は便利ですが、支払先名だけでは業務用途や前払費用までは判断できないため、摘要メモを短く残しておくと後で見返しやすくなります。
AIツールやSaaS経費が増えてきたら、個別の勘定科目だけでなく、会計ソフト側で証憑、カード明細、未払金をどうつなげるかも見直します。会計ソフト選びから整理したい場合は、一人会社の会計ソフト選びと会計ソフト比較チェックリストに進むと、請求書や証憑保存まで含めて確認できます。
チェックリスト
毎回すべてを完璧に残す必要はありませんが、後から説明できない支出を作らないことが大切です。
- カード明細と請求書・領収書の金額が合っている
- 用途不明のAIツール・SaaSがない
- 年払いの利用期間と前払費用の確認ができている
- 案件用の利用料を売上原価候補として分けている
- 会計ソフトの未払金残高とカード引落額がつながっている
チェックリストは、毎月の経理で同じ順番で見ると効果が出ます。AIツール代は新しいサービス名で請求されることも多いため、カード明細を見て分からない支払いがあれば、その場でサービス名と用途をメモしておくのがおすすめです。
仕訳例
月次でカード明細を見て、通常利用分は通信費、案件直結分は売上原価候補として分けます。会計ソフトに取り込んだ明細は、支払先名だけで科目を固定せず、領収書や用途メモと照合します。
| タイミング | 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
|---|---|---|---|---|
| カード利用時 | 通信費 | 11,000 | 未払金 | 11,000 |
| 口座引落時 | 未払金 | 11,000 | 普通預金 | 11,000 |
社長の個人カードで支払った場合は、法人なら役員借入金、個人事業主なら事業主借などを使うことがあります。経費の科目と支払方法の科目は別なので、通信費か売上原価かを決める前に、誰がどのカードで払ったかも確認します。
残す資料
AIツール代は、請求書だけでは用途が分かりにくいことがあります。会計ソフトの摘要やメモに、短くてもよいので判断材料を残します。
- カード明細
- 請求書・領収書一覧
- 注文履歴や支払履歴画面
- 利用中アカウント一覧
- 会計ソフトの未払金残高
- 解約・プラン変更のメモ
資料を残すときは、きれいな台帳を作ることより、検索できることを優先します。年月、サービス名、用途、案件名のどれかで探せる状態にしておけば、決算前や税理士確認のときにかなり助かります。
逆に、なんとなく便利だから使っているだけのツールは、経費性を説明しにくくなります。契約を続けるなら、売上づくり、制作、開発、経理、営業など、どの業務を軽くしているのかを一言で言える状態にしておきましょう。
迷った支出は、その月のうちにメモします。翌月に回すほど、なぜ契約したのかを思い出しにくくなります。


