2026年版:一人会社・マイクロ法人を始める実務メモ
こんにちは、『新米社長の簿記学習ノート』というサイトを運営している新米社長です。
私はこちらのページにも書いている通り、コロナの影響による失業をきっかけに小さな会社を興し、現在は一人会社と個人事業主の両方で事業を行っています。
このページでは、これから一人会社やマイクロ法人を作りたい人に向けて、会社を作る前に考えたいこと、法人と個人事業の分け方、会社設立後に迷いやすい経理まわりの実務メモをまとめます。
まず具体的な手順や経理の入口を確認したい場合は、次の記事から読むと全体像をつかみやすいです。
対象読者

このページで扱っている内容は、初めて会社を起こした新米社長が、会社設立から運営までを記録した備忘録的な側面を持っています。
そのため、
- これから起業しようと考えている人
- 起業の仕方について調べている人
- 会社設立のリアルな体験談を読みたい人
- 小規模な会社(マイクロ法人)を作って、なるべく出費を抑えながら節税もしていきたいと考えている人
- 副業をしているけど、そのうち法人化したいと考えている人
- なるべく低リスクに起業したいと考えている人
というような人が対象となっています。
私自身、小規模な事業を行って日々の収入を得ているため、大規模な事業を行っている人や既に何年も経営者として事業運営をされている人は、これを読んでもあまり得るものはないと思います。
(「私もこんな時代があったよ〜」と懐かしく感じることはできるかもしれませんが)
会社を作る前に考えること

私はコロナの影響による失業をきっかけに会社を興すことを考えましたが、やはり会社を作るというのはそれなりに大きなことでもありますし、株式会社を作って運営を行う中で当然少なからず出費があります。
会社を作ること自体は簡単ではありますが、それなりに手間は増えますし気軽なことではありません
そのため、まずは本当に会社を作るべきかを考えましょう。
新米社長が会社を興そうと思ったきっかけ(マイクロ法人)
私自身が会社を興そうと思ったきっかけの一つは、自身が知っている経営者の人々のうち、何人かがマイクロ法人というスタイルで起業をしていることを知ったからでした。
マイクロ法人とはなんぞや?という方は下記のページで詳しく説明しているので読んでみてください。

リンク:【新米社長必見】マイクロ法人を活用して手取りを増やす方法
私はこのマイクロ法人という方法を知ってから、途端に税金などの仕組みにも興味がわきました。
税金は知れば知るほどお得になれる?

今までは考えるだけでも嫌な気持ちになる税金でしたが、知れば知るほどその仕組みや、税金の仕組みを知ることによる優位性に心を奪われていきました。
ちなみに税金は知っている人だけが得できる、という性質を持っており、いわゆる情報格差が顕著に現れる分野であることも知りました。
税金のことを知っているだけで手取りが増えるなら、当然それらの知識は持っていたほうがお得に生きれます。
そしてそのようなものに興味を持っていく中で、自分もマイクロ法人というスタイルで会社を興すことを考えました。
私には妻と子供がいますが、会社の保険のほうが内容が充実していることは知っていましたし、子供を扶養に入れることも可能です。
そういう点から見ても、会社の保険に加入するほうが良さそうに思えました。
拘束時間に縛られず自由に働きたかった

私は前職では会社員として仕事をしていました。いわゆる、ソフトウェア・エンジニアとして働いており、最後の方はほぼほぼフルリモートで働いていました。
ある程度、裁量権を与えられた中で仕事ができたので、一般的な会社員に比べるとかなり自由に働けたとは思います。
ただ、それでも会社員として働くことに関する特有の生き辛さのようなものは感じていました。
下記のような内容は会社員として働いている皆さんが感じていることだと思います。
- 拘束時間が決まっているため、この決められた時間は働く必要がある
- 平日は仕事をしないといけないため、日曜日になると気持ちが沈んでくる
また、どうしても雇用されている関係上、その組織の環境に依存してしまうのも嫌でした。
私が働いていた会社ではそれほど大きな人間トラブルは起こりませんでしたが、それでも会社内の人間関係に関する愚痴や不満などはある程度存在していました。
そういう物に触れるのは個人的にストレスでしたが、会社に所属する以上、そして人間が毎日同じ箱で顔を向き合わせて仕事をする以上(あくまで例えですが)、そういうものからは逃れられません。
私は失業が決まったとき、今後はこういう感覚を忘れて仕事ができないだろうか?と考えはじめました。
これも自身が起業しようと思ったことの一つです。
もちろんこれだけであれば個人事業主として開業届けを出すだけでもいいのですが、私の友人には会社を経営している友人が何人かいるのですが、その友人たちの影響もあるのかも知れません。あとは先ほどのマイクロ法人に関するエピソードも重要なターニングポイントでした。
また、私はソフトウェア・エンジニアとしての側面も持っており、やはりテック業界でのキラキラした起業家エピソードも多少はあったと思います。
会社を作るというのは大変ながら、やはり一種の憧れのようなものもあります。
ただ、もちろん憧れだけでは事業は成功できません。
いきなり会社を作っても大丈夫なの?

「いきなり会社を作っても大丈夫なの?」
これは誰もが感じる疑問ですが、昔聞いたことのある統計によると、会社を作っても創業から1年後には3割の会社・個人事業主が廃業してしまうそうです。
また、そこから5年ほどで半分以上のの会社が撤退してしまうそうです。
このように会社(個人事業主含む)を興してもすぐに廃業してしまうケースはかなり多いです。
最初に書きますが、会社を興すというのはそれなり手間もかかりますし大変な分、自分の会社には愛着もわきます。
それなのに1年で3割が潰れてしまうのは、結構衝撃的な数値だと思います。
では、会社が潰れてしまうのはどのような要因からでしょうか
一番はランニングコストを払えなくなるということだと思います。
つまり日々の維持費が払えなくなれば、それは撤退せざる負えないことを意味しています。
ちなみに法人を作った場合、最低限の法人税・住民税で約70,000円ほどは毎年必ずかかります。
よくテレビなどでも会社を作った際の初期投資を回収できず、借金で首が回らなくなり、破産。。。というエピソードを耳にしますね。
ただ、逆に考えると、初期投資や日々のランニングコストを押さえれば可能な限りリスクを減らして会社で事業を行えるのではないだろうか?と考えました。
そこで私なりに考えた起業を行う上で気をつけるべきことを下にまとめています。

リンク:起業をする上で大切にしていること – 起業で失敗しない心得
ここに書かれていることを実践した上で事業を行えば、日々の売上が例え振るわなくてもプレッシャーは少ないです。
実際、固定費を抑えて事業を運営できることは心理的な負担が段違いに軽く、ある程度余裕を持って事業の舵取りが行なえます。
「失敗しても事業方針を変えていけばいいや」
とちょっと軽く聞こえてしまうかも知れませんが、それぐらいフットワーク軽く事業の舵取りが行えるのはとても大切なことだと私は思います。
起業家にとって大切な一つのこと

起業家にとって、ビジネススキルやお金の知識などよりも遥かに大切なことが一つだけあります。
それは行動力。
個人事業主として開業すること、また法人を設立して株式会社の社長になること、それ自体は(法人は特に手間はかかりますが)やることをやっていれば実現可能です。
私自身、「会社を作るなんてすごいね!」と周りから言われることはありますが、それ自体はすごいことではありません。誰でもできることです。
ただ、手間がかかるので、皆なかなかそれに手を付けないのです。
ビジネスモデルなんて実現させなければ、ただのゴミ
巷ではビジネスモデルという言葉をよく見かけます。
どういう設計でビジネスを構築すれば利益を出せるのか?今までにない発送で利益を出す仕組みなどを図解でまとめた本などが書店では、よくビジネスコーナーの目立つところに置かれており、私もときおり手にとって眺めます。
どうやって事業で利益を出すかを考えるのは事業者としてとても楽しい想像タイムですが、それらは実現させなければ起業の空論にしか過ぎません。
以前下記のような記事を書きました。

こちらの記事でも書いている通り、起業家にとって必要なものは素晴らしいビジネスアイデアでもなければ、才能に溢れたビジネススキルでもありません。行動力、それだけです。
インターネットの発達により、あらゆる情報にアクセスできるようになりましたが、それによる弊害として、あらゆる物事が事前にわかるので、行動することせずに満足するようになってきていると感じます。
私自身とても大好きなのですが、ゲーム実況を見るという行為はゲームを実際にプレイすることなく、プレイしている人間の追体験をすることによって自分もゲームをプレイしている気分になるという側面があると思います。
(もちろん、それだけがゲーム実況の魅力ではありません。そして私自身よく見ますし、ゲーム実況を否定する気は全くありません)
ただ、追体験して遊んだ気分になり、そのゲームをプレイせずに、さも遊んだ気分になっているような人も多いことでしょう。
実際に私の知り合いにいましたが、たくさんのゲームに詳しく、プレイの詳細まで知っているので、かなりのゲーマーなんだなと思っていたら、実際はたくさんのゲーム実況を見ていただけでゲーム機自体は所有もしていなかったというエピソードがあります。
コレ自体は微笑ましいエピソードですが、例えば起業家の書籍やブログ記事などを読んで起業というものがどういうものかを知った気分になり、そこで自分なりの感想を持った上で行動をせずにやめてしまう人が現代にはたくさん多いです。
というのは私自身、そういう人をたくさん見てきました。
「起業したいな〜。自分だったらあのビジネスをこうやってアレンジして利益を生み出せるね」
こういうことを得意げに話す人は多いですが、言葉だけでは実際にそれを試して見る人は少ないです。
「じゃー実際にそれやってみれば?」
そう尋ねると、「起業はリスクがあるから〜」、「起業したら自分の生活を100%それに捧げなきゃいけないけど、子供もいるし」「起業する暇がない、今の仕事が楽しいから」などと言ってきますが、
そもそも起業しなくとも副業レベルであらゆる事業は始めることができますし、それこそ週末を利用して試してみることは可能です。
それすらしないで起業など本当にできるのでしょうか?
起業をするというのは行動力を必要とする行為です。そして枠にとらわれずに実現までたどり着ける発想力も必要となります。
もし起業を考える方がいれば、
- まずは行動してください
- 行動が難しければ代替案を考え、そちらを実行してください
大切なのは行動力。まずはそれが必要です。
【新米社長の備忘録】私が会社を作ったときにしたこと

では、ここからは実際に私が会社を作ったときのことを書いていこうと思います。
まず、上にも書いたと思いますが、会社(法人)を設立するのは誰でもできますが、手間はかかります。
また、同時に様々な会社の定款の作成を始め、様々な書類の準備が必要になってくるため、法人設立については私は専門家に依頼しました。
というのも、会社の会計を見てもらっている税理士さんの紹介で司法書士の先生を紹介していただけることになったので、法人設立に関する手続きはそちらに丸投げという形で依頼することにしました。
費用は大体30~40万円ほどです。
メールや電話で色々と法人に関することをヒアリングしていただき、あっという間に定款などを作成いただきました。取締役会のことなど、定款に書かれた部分で疑問点などあればなんでも質問できたのも良かったです。
やはり法人を作るとなると結構取り決めが多く、そこについては専門家にすぐに聞ける状況というのは非常に助かりました。
話が前後しますが、現在は様々な会計ソフトが出ていますが、法人の会計についてはある程度敷居が高くなるというのは聞いていたので、あらかじめ税理士さんに見てもらうことにしていました。
法人設立前から会社の方針などに関する打ち合わせなどはさせてもらっており、その過程の中で司法書士さんを紹介してもらう運びとなりました。
私はあまり税理士界隈は詳しくないのですが、税理士さんのネットワークの中には司法書士の方々とのつながりもあると思うので(今回の私のように法人設立なども絡んでくるため)、もし会社の会計を税理士さんに見てもらうなら、法人設立に関して司法書士の方に見てもらえないか訪ねてみると良いでしょう。
もし税理士さんとのつながりがないという方は下記のようなサービスなどで紹介してもらえるので、そちらからアプローチを取ってみると良いと思います。

また自身で会計周りを行うことにしている方は、freeeやマネーフォワードなどを利用してみると良いと思います。
どちらのサービスも会社員時代に利用したことがありますが、社員という立場からもつかやすいサービスだったと記憶しています。
スタートアップや今回私が話しているような小さな会社を小規模に運用していきたいようなケースには、ハマるサービスだと思うので、会計周りを自分で行おうと考えている方は検討してみると良いと思います。
(ちなみに私も最終的には税理士さんに依頼することにしましたが、途中までは利用を検討する段階にありました)
法人設立の具体的な流れ(新米社長の体験談)
法人を作る際にやることは多いです。
こちらについては長くなるので、下記のページに体験談ベースで自身がマイクロ法人を作ったときのことを書きました。
会社の作り方は当然事業内容や形態にもよるので、すべての人に参考になるわけではありませんが、一部の人には参考になるかと思います。
是非ご覧になってみてください

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