家事按分で一番迷うのは、何割を経費にしてよいかという割合です。
結論だけで見ると経費にできそうでも、税務では「事業に直接必要か」「私用や生活費と分けられるか」「支払内容を後から説明できるか」が重要です。この記事では、国税庁の公開情報を確認したうえで、一人会社・個人事業主が実務で迷いやすい判断軸に絞って整理します。
先に結論
家事按分の割合は、なんとなく決めるものではなく、業務上直接必要だった部分を、取引記録などに基づいて明らかに区分できることが大切です。面積、時間、利用回数など、第三者に説明しやすい基準を選びます。
| 状況 | 扱い | 見るポイント |
|---|---|---|
| 自宅家賃 | 面積按分が使いやすい | 仕事部屋の面積 |
| 電気代 | 時間・面積の組み合わせ | 作業時間と使用場所 |
| 通信費 | 利用時間・用途 | 業務利用の割合 |
| スマホ代 | 通話・アプリ利用 | 業務利用の実態 |
判断基準
支出の性質ごとに、説明しやすい基準は変わります。
- 面積で分けると説明しやすい支出か
- 時間で分ける方が実態に近い支出か
- 利用回数や業務日数で分けられるか
- 毎月同じ基準で計算できるか
残す証拠
経費性を説明するには、支払った事実だけでなく、何のために使ったかが分かる資料を残します。
| 残すもの | 目的 |
|---|---|
| 間取り図・面積メモ | 家賃按分の根拠にする |
| 作業日数・作業時間メモ | 電気代や通信費の根拠にする |
| 利用目的メモ | スマホやサブスクの業務利用を説明する |
| 計算表 | 割合と金額を残す |
仕訳・処理例
自宅家賃100,000円のうち仕事部屋が20%なら、20,000円を対象にする例です。
| 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 | メモ |
|---|---|---|---|---|
| 地代家賃 | 20,000 | 普通預金 | 20,000 | 個人事業主の事業用部分の例 |
| 通信費 | 5,000 | 事業主借 | 5,000 | 個人払いの業務利用分を処理する例 |
注意点
- 割合は高ければよいわけではなく、説明できることが重要です
- 生活費と事業費が混ざる支出は、全額経費にしない前提で見ます
- 一人会社の場合は個人事業主の家事関連費と同じではなく、会社が負担する契約・実態も見ます
参考にした公式情報
必要経費、家事関連費、帳簿書類保存、電子取引データ保存、役員貸付金に関する部分は、次の公的情報を確認しています。個別の金額が大きい場合や判断が難しい場合は、税理士にも確認してください。
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