こんにちは、日々会社と個人事業主での事業を行ったり来たりしている新米社長です。
この記事では、Kindle出版やnote販売の売上管理と経理を整理します。
一人会社の経理は、発生した取引を後から説明できる形で残すことが大切です。この記事では、支払元、契約名義、証憑、会計ソフト上の残高をつなげて確認する前提で整理します。
まず全体像を確認する
最初に見るべきなのは、誰の取引か、どの口座・カードで動いたか、どの資料で説明できるかです。名義と実態がずれている場合は、早めにメモを残します。
会計で見るポイント
| 見る項目 | 経理での考え方 | 残す資料・注意点 |
|---|---|---|
| 売上明細 | 販売額・手数料・入金額を確認 | 管理画面を保存 |
| 印税・ロイヤリティ | 支払通知と入金を照合 | 源泉徴収の有無を確認 |
| プラットフォーム手数料 | 差引額を支払手数料などで管理 | 明細が重要 |
| 制作費 | 表紙・校正・編集外注 | 請求書と成果物を保存 |
実務チェックリスト
- 販売プラットフォームごとに売上を分ける
- 入金額ではなく売上総額を確認する
- 源泉徴収がある場合は支払調書や明細を保存する
- 制作費を作品別にメモする
間違えやすいこと
- 管理画面の明細を保存しない
- 個人口座への入金を法人売上と混ぜる
- 手数料差引後の金額だけ売上にする
売上は総額で、販売した月に計上する
Kindleやnoteの売上は、入金された日ではなく、販売が確定した月の売上として計上するのが基本です。入金が翌月以降になる場合は、いったん売掛金で計上します。また、プラットフォームの手数料が差し引かれた後の入金額ではなく、手数料を引く前の金額を売上にし、手数料は支払手数料で処理します。
noteで5,000円の有料記事が売れ、手数料を引いた4,000円が翌月に入金された場合の例です(手数料の額は説明用の数字です)。
| 場面 | 借方 | 貸方 |
|---|---|---|
| 販売した月の末 | 売掛金 5,000 | 売上高 5,000 |
| 入金されたとき | 普通預金 4,000・支払手数料 1,000 | 売掛金 5,000 |
源泉徴収はあるか
noteのヘルプセンターでは、noteの売上は給与や報酬ではないため源泉徴収はしておらず、源泉徴収票も発行しないと案内されています。売上の明細は売上管理の画面からCSVでダウンロードできるので、月ごとに保存しておきます。
国税庁の案内では、源泉徴収の対象になる報酬の範囲は、受け取るのが個人(居住者)か法人(内国法人)かで異なり、原稿料などは個人に支払う場合の対象として挙げられています。法人で契約している場合は、支払通知書で源泉徴収の有無を確認します。
参考にした公式情報
税務、消費税、給与、帳簿保存に関する部分は、国税庁などの公開情報を確認しています。個別の判断や最新の取扱いは、公式情報や税理士・社労士にも確認してください。
- 国税庁:帳簿書類等の保存期間
- 国税庁:電子帳簿保存法の概要
- 国税庁:事業主がしなければならない源泉徴収
- note:noteにおける確定申告、源泉徴収等についてのFAQ
- 国税庁:源泉徴収が必要な報酬・料金等とは


