私が源泉所得税の納付書の裏を見たとき、納付先には「金融機関」と書かれていました。銀行だけなのか、郵便局でも払えるのか。この記事を書いたきっかけは、この疑問です。
国税を取り扱う郵便局・ゆうちょ銀行なら、窓口で源泉所得税を納付できます。同じ郵便局でも取扱いは一律ではありません。簡易郵便局を利用するときは、店名だけで決めず、一覧の注意書きまで見ておきます。
源泉所得税は郵便局で納付できる?
国税庁によると、源泉所得税を現金で納める場合は、納付書を添えて税務署または金融機関の窓口で納付します。
郵便局・ゆうちょ銀行にも、国庫金を受け入れる店舗があります。見るべきなのは「郵便局かどうか」ではなく、利用したい店舗が国税を取り扱っているかどうかです。
窓口に行く場合は、記入した源泉所得税の納付書と納付額を用意します。ほかの納め方も含めた全体像は、国税庁の源泉所得税の納税手続にまとまっています。
簡易郵便局は、納付できる店とできない店がある
取扱窓口を探すときは、日本銀行の国庫金・国債の窓口にある「代理店等一覧」を使います。約2.7MBのXLSXファイルをダウンロードして開く形式です。
一覧では店名だけでなく、「取扱に関する留意事項」も読みます。「ペイジー」「口座振替」「電子収納」と記載された店舗には、国税を扱わないものや、店舗窓口では受け付けないものがあるためです。一覧に載っているだけで、国税を窓口納付できるとは限りません。
一方、「国税取扱簡易郵便局」では、関税・とん税・特別とん税を除く国税を受け入れています。以前のこの記事にあった「簡易郵便局は含まれない」という説明は誤りでした。最寄りの店舗を見つけたら、国税の取扱いと窓口時間を電話で尋ねておくと、当日に慌てずに済みます。
下の画像は、2022年に「国庫金振込先・送金先一覧」を見たときの画面です。こちらは振込先・送金先の資料で、納税窓口を探すための一覧ではありません。現在の取扱店は、上記の「代理店等一覧」で探します。

窓口に行かずに納付する方法もある
源泉所得税は、e-Taxで徴収高計算書のデータを作成・送信したうえで、ダイレクト納付、インターネットバンキング、クレジットカード、スマートフォンアプリなどを使って納めることもできます。利用条件や手数料は方法ごとに違うので、窓口に出向く時間も含めて比べてみてください。
通常の所得税徴収高計算書で納める源泉所得税(自主納付分)は、国税庁のコンビニ納付(QRコード)を利用できません。税務署長から納税の告知を受けた「告知分」なら、コンビニ納付の対象になります。「源泉所得税ならすべて不可」という意味ではないので、この区別には注意が必要です。
郵便局に行く前に見るところ
- 年度・税務署名・整理番号・納期等の区分・支払年月日・人員・支給額・税額・合計額に記入漏れがないか
- 代理店等一覧の「取扱に関する留意事項」と、利用する店舗の国税取扱い
- 国税を扱う窓口の受付時間
納付書の書き方に迷う欄があるときは、自己判断で埋めず、所轄の税務署に尋ねます。窓口の取扱時間もあるため、納期限の当日まで待たないほうがよいと思います。
納付の時期と仕訳は、別の記事にまとめています。

