こんにちは、日々会社と個人事業主での事業を行ったり来たりしている新米社長です。
この記事では、一人会社が決算前に見落としやすい経費処理を、仕訳と証憑の両面から確認します。
既存の決算チェック記事を補完するため、この記事では経費漏れと経費の期間ズレに絞ります。
決算前に見るリスト
| 確認項目 | 見る理由 |
|---|---|
| 法人カード未払金 | 利用済みで未計上の経費がないか |
| 社長立替 | 個人カード払いの会社経費が残っていないか |
| 前払費用 | 翌期分の年払い経費を分けているか |
| 未払費用 | 当期分でまだ払っていない費用がないか |
| 領収書未保存 | 証憑不足の支出がないか |
カード明細を最後まで見る
決算月のカード利用分は、引落が翌期になることがあります。通帳に出ていないから未計上でよい、とは限りません。
社長立替を整理する
一人会社では、決算前に社長の個人カード払いを見直すだけで経費漏れを減らせます。返金予定がある場合は、役員借入金残高も確認します。
年払いの経費と短期前払費用
決算前に1年分のサービス料や保険料を払った場合、原則は翌期の分を前払費用として資産に残します。ただし国税庁の質疑応答では、一定の契約に基づいて継続的にサービスを受けるための費用で、支払った日から1年以内に提供を受ける分を支払い、毎期継続して同じ処理をしている場合は、支払った期の費用にしてよいとされています(短期前払費用)。
使えるのは実際に支払った分だけで、未払いの分は対象外です。また、一度この処理を選んだら翌年以降も続けることが前提なので、決算対策で今年だけ使うことはできません。
| 場面 | 処理 |
|---|---|
| 当期に払った12か月分の保険料(毎期同じ処理) | 短期前払費用として当期の費用にできる |
| 当期に払った24か月分の利用料 | 1年を超える分は前払費用(または長期前払費用) |
| 決算月に使ったが未払いの経費 | 未払金・未払費用で当期に計上 |
決算前に税理士へ渡すもの
上のチェックで見つかった未払金、立替、前払いの一覧を、カード明細や請求書と一緒にまとめて税理士に渡すと、決算の作業が早く進みます。税理士がまだ決まっていないなら、決算月の2〜3か月前には探し始めた方が余裕を持てます。紹介サービスで、決算だけの依頼に対応してくれる事務所を探すこともできます(税理士ドットコムで相談先を探す
)。決算整理の仕訳は一人会社の決算整理仕訳でよく出るものにまとめています。
参考にした公式情報
この記事では、経費処理や帳簿保存に関係する部分について公的情報を確認しています。個別の税務判断は、金額、契約内容、事業実態で変わるため、迷う場合は税理士にも確認してください。
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